岡本 紋弥

定価: ¥ 520
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発売日: 2002-03
発売元: PHP研究所
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たまには実家に帰って両親に顔を見せてやろうかと思う。しかし、田舎というのは超退屈なのだ。本の2~3冊は持ってかないと間が持たない。今回の帰省では「「素読」のススメ―名文・美文を詠む言霊療法」を旅の友とすることにした。
JR上野駅から宇都宮線に乗る。幸い、上野発の列車なので席は座り放題だ。さっそく「「素読」のススメ―名文・美文を詠む言霊療法」を取り出し、本の中に没入するが、馬鹿な子供が私の周囲で嬌声をあげている。いや、嬌声などという生やさしいものではない。
ここは動物園か?と言いたくなるほどの野放しぶりだ。親が見ていない隙に「「素読」のススメ―名文・美文を詠む言霊療法」の表紙の角で奴らの眉間を思いっきりヒットしてやった。
よくここまで集めた・・・
なかなかおもしろい。今はこうした「声に出して読む日本語」もの
が、はやる時代なのだろう。
実にいろいろなジャンルの日本語が集められている。多くは中学や高校の
教科書に出て来るような純文学が主体だ。本書の構成はまず、大きな活字
で4~5行どこかの小説等からの抜粋があって、次ページ以降に岡本氏の
解説があり、末尾に「詠み方」が来て、ここを強調して詠むとか早口でと
か書いてある。
岡本氏の解説を読んでいるとがんこおやじの説教を聴いているようだが、
きっと共鳴する人もいるに違いない。詠み方まで書いてあるのは、お節介
のようだが、岡本氏の考え方が分かるので、文章を味わう上で役立つだろ
う。
私は本書で紹介された文章の原典を読もうと思っている。そういう意味で
本書を利用するというのもいいと思う。本書はよくできた読書案内でもあ
る。
