香西 秀信

定価: ¥ 1,848
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発売日: 1995-08
発売元: 明治図書出版
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昔は全然本とか読まない人だった私ですが、最近ようやく読書の楽しみがわかってきたような気がします。ジャンルは特に気にしないで色んな本を読んでますね。今読んでいるのは「反論の技術―その意義と訓練方法 (オピニオン叢書)」。
本ってオモシロイですよね。「反論の技術―その意義と訓練方法 (オピニオン叢書)」みたいに、特に今の自分と関係ないジャンルの本でも「へぇ~~」って新たな気付きが得られたりして^^!
そう言えば兄が、この「反論の技術―その意義と訓練方法 (オピニオン叢書)」を読み終わったら貸して欲しいって言ってたけど、こーゆうの興味あるのか~~とチョット複雑な気分です。ま、いいけど・・・。
「意見」ならば必ず反論されうる、ということがわかった
自分の意見なのにあたかも事実であるかのように語る人がいる。その一方で誰も反対しそうにない理念理想をあたかも自分の意見のように述べている人もいる。どちらもインチキであるということがこの本でよくわかった。そして、「事実のようにみせかけている単なる意見」は必ず反論の余地があるのだということもよくわかった。更に反論の応酬が実は弁証法的発展だということも納得した。
更に著者によれば適切な反論とは相手の立論の根拠を突き崩すか、あるいは論証過程の不備を突くかの2通りあるということになる。前者は、「敵の錦の御旗としている大前提」を否定するような具体的事例を挙げて「相手の錦の御旗」を無効化すると同時に「理念としても崇高な別のタイプの錦の御旗」を提示してみせるということでこれが最も相手にとって痛手になるという。ここで私はふと思った。これって感度と特異度というアナロジーで考え直せないものだろうかと。感度が高い検査で否定できれば、疑いは消える。例えば、アリバイが証明されればその人は犯人ではない、というようにである。疑いを否定するためには感度の高い検査を施行しそれが否定されればよい。討論という場で高い感度の検査方法で相手の立論を否定する方法があるとすると、まさにこの、"「敵の錦の御旗としている大前提」を否定するような具体的事例を挙げて「相手の錦の御旗」を無効化すると同時に「理念としても崇高な別のタイプの錦の御旗」を提示してみせるということ"になるのではなかろうか。
他人の意見をあっさりと受け入れるな、のメッセージ
数学のように答えが1つしかないような場合を除いて、ほとんどの主張には反論可能な問題点が存在する。ある主張が誤っているにもかかわらず、反論が全くない場合、謝った結論が導かれることになる。それに対し、どのような発想で訓練することで、適切に反論できるようになるかを説いた書。
著者が実際に、学生に教育している初歩的な訓練法、手順を例に解説しており、非常に読みやすい点で好感。
正しい主張であっても、それに反論する姿勢を持つことは、その主張に内在する問題点を明らかにし、修正できる可能性がある点で重要である。すべての意見に対して、常に考察し、よりよい結論を導くための議論を著者は望んでいると思われる。しかし、読む側にとってはこの書によって、正しい意見を誤った方向に導くための『屁理屈』を生み出す技術として悪用することも可能である。したがって、読む者の倫理観や客観的思考能力を同時に養う書を読んだ上で、本書を読むことを勧める。
毒の効いた良書です
学校の先生を対象とした本です。きれいごとを一切言わない著者の姿勢には共感を覚えます。
反論の訓練方法は実際的であり、会社員の私としても非常にためになりました。事例も豊富で頭に入りやすいです。良書です。
